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2016年の電力自由化によって、一般消費者が自由に電力会社を選べるようになりました。そのため、電力自由化以降は、電気料金の節約手段に「電力会社の乗り換え」が加わりました。

ただ、新電力会社を選ぶことにはリスクを伴います。というのも、新電力会社は地域電力会社に比べて資金力や電力供給能力が低いため、経営難に陥るリスクが高いです。そして、実際にこれらが原因で新電力会社が倒産したケースがあります。

これに対して、大手である地域電力会社が倒産するリスクは限りなく低いです。このような理由から、電力自由化以降も電力会社を変更せず、既存の電力会社を利用し続ける消費者は少なくありません。

もちろん、電力会社を変更することで電気料金を節約することができる可能性は高いです。ただ、電力会社を乗り換えなくても、料金プランを見直すことで電気代が安くなることがあります。

そこで、ここでは地域電力会社の1つである九州電力との契約で電気代を抑えるコツやサービス内容、ポイントサービスについて述べていきます。

昼間の在宅が少ない世帯やオール電化世帯

共働きなどによって平日昼間に在宅することが少ない世帯やオール電化世帯は、「電化でナイト・セレクト」で契約すると電気料金が安くなりやすいです。

このプランでは、平日昼間における1kWhあたりの電力量料金が26.34円(夏・冬)や23.5円(春・秋)と割高になっている一方で、夜間が12.96円と割安な設定になっています。また、休日昼間における電力量料金は、20.82円(夏・冬)や17.49円(春・秋)となっており、平日昼間よりも安いです。

これに対して、九州電力のスタンダードプランである「従量電灯」における1kWhあたりの電力量料金は、120kWhまでが17.13円、121~300kWhが22.63円、301kWh以上が25.57円となっています。

このように、電化でナイト・セレクトは、休日や夜間に合わせて電力を使うような世帯では電力量料金が安くなりやすいプランです。そのため、平日昼間に電力を使わない世帯や夜間の電力を昼間に活用することができるオール電化世帯などは、このプランでの契約がおすすめです。

ただ、電化でナイト・セレクトの基本料金は、10kW以下契約で1620円が最安値となっています。これに対して、従量電灯の基本料金は40Aで1166.4円、50Aで1458円です。そのため、従量電灯の50Aで契約している人が電化でナイト・セレクトにプラン変更すると、電気料金が高くなる可能性があります。

また、電化でナイト・セレクトの契約条件で平日昼間に電気を使うと、想定以上の請求となることがあります。特に、前述のように、夏や冬における平日昼間の電力量料金はかなり割高です。そのため、このプランで契約したら、夏や冬の平日昼間の電気使用を抑える必要があります。

なお、電化でナイト・セレクトにおける夜間時間は、「21~7時」「22~8時」「23~9時」の3パターンから選ぶことができます。そのため、自分のライフスタイルに合わせて夜間時間を選択して、平日昼間に過剰な電気を使うことのないようにしましょう。

月あたりの消費電力量が350kWhを超える世帯

平日昼間にも電気を使う機会があり、月あたりの消費電力が350kWhを超える世帯は「スマートファミリープラン」で契約すると電気料金が安くなります。

スマートファミリープランでは、口座振替による54円の割引が適用外となる一方で、301kWhを超える電力量料金が従量電灯に比べて1.08円安い設定となっています。また、基本料金は従量電灯と同額です。そのため、月あたり350kWh以上の電力を使うのであれば、このプランで契約すると電気代を節約できます。

さらに、スマートファミリープランで契約すると、2年契約割引を利用できるようになります。これは、スマートファミリープランを2年継続して利用すると約束することによって、年間540円の割引を受けられるというものです。そのため、2年以上九州電力との契約を解除する予定がないのであれば、2年契約割引の利用をおすすめします。

このように、電力会社を九州電力から変更しなくても、料金プランを見直すことで電気料金を節約できる可能性があります。そのため、これまでに述べたような点を踏まえて、現在のプランが自分に適しているかどうかを確認してみましょう。

消費電力の少ない世帯が九州電力との契約で得をするコツ

一方、消費電力が少ない世帯では、電力会社変更による節約効果が得られにくいです。というのも、電力会社は、消費電力が多い世帯との契約が増えると、売り上げが高くなり経営が安定しやすいです。そのため、多くの電力会社は消費電力量が多い世帯を優遇したプランを提供しています。

このように、消費電力が少ない世帯は、電力会社を変えても電気代があまり安くならないことが多いため、地域電力会社との契約を継続する傾向が強いです。ただ、このような人でも、電気の使い方を工夫したりお得なサービスを利用したりすることによって、電気料金を安くできる可能性があります。

そこで、ここでは消費電力が少ない世帯が、地域電力会社の1つである九州電力との契約で得をするコツとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

一度に使う電気を減らす

九州電力のスタンダードプランである「従量電灯B」では、契約アンペアによって基本料金が変動します。契約アンペアとは、家庭で一度に使える電流量の上限のことです。

例えば、20アンペアで契約すると、家庭に20アンペアまでの電流を流すことができるということです。またこの契約では、2000Wまでの電気を一度に使うことができます。

そして、従量電灯Bの基本料金は、契約アンペアが大きくなるほど高くなります。例えば、このプランにおける基本料金は、15アンペア契約で437.4円、20アンペア契約で583.2円となっています。

このように、契約を見直して契約アンペアを下げると基本料金を抑えることができます。そのため、電気代を節約するためには、一度に使う電気を減らして契約アンペアを減らすことが有効です。

ただ、必要以上に契約アンペアを下げると、一度に使える家電の量が減るため、日常生活に支障をきたす恐れがあります。そのため、まずは世帯における消費電力量のピークを把握することが大切です。

キレイライフプラスの利用

前述のように、電気代を節約するためには世帯の消費電力量を把握する必要があります。九州電力が運営するサイトである「キレイライフプラス」では、時間ごとの消費電力量を確認することができます。

このようなことが確認できると、消費電力のピークが把握でき、それに応じて契約アンペアを見直すことができます。

また、キレイライフプラスでは、1年分の使用電力情報を分析して最適なプランを自動的に通知してくれます。そのため、このサービスを利用すると、面倒な確認作業などを行わなくても1年ごとに最適なプランの見直しを行うことができます。

電気料金の支払いを口座振替かクレジットカード払いにする

毎月の電気料金は、振込用紙や口座振替、クレジットカードなどのさまざまな方法で支払うことができます。このうち、口座振替での支払いにすると、毎月54円の割引が適用されます。また、クレジットカード払いでは、クレジットカード会社の定めるポイントが貯まります。

これに対して、振込用紙での支払いには、割引やポイントによる特典がありません。そのため、現在の支払い方法が振込用紙になっている人は、上記どちらかの支払い方法へ変更しましょう。

また、どの支払い方法においても、検針日における翌日から30日目の「支払期日」を過ぎてから電気料金を支払うと、次回の請求時に延滞利息が上乗せされます。そのため、払い忘れなどによって請求金額を増やさないためにも、口座振替やクレジットカードによる支払い方法をおすすめします。

このように、九州電力との契約では、消費電力量が少なくても、工夫次第で電気代を節約することができます。そのため、これまでに述べたようなコツを踏まえて、契約の見直しなどを行いましょう。そうすることによって、今よりお得に生活ができるようになります。

九州電力のウェブサービス:キレイライフプラス

それでは、九州電力が行っているサービスについてより深く確認していきます。

九州電力は、2016年3月まで「省エネ快適ライフ」というサイトを運営していました。これは、九州電力を利用している人が無料で利用できた会員制のサイトです。省エネ快適ライフでは、電気料金や消費電力量などをウェブ上で確認することができました。

そして、省エネ快適ライフは2016年4月にリニューアルとなり、サイト名が「キレイライフプラス」に変更となりました。キレイライフプラスでは、省エネ快適ライフで確認できた内容に加えて、最適な料金プランや旬な地域情報を利用者に発信しています。

キレイライフプラスは、省エネ快適ライフと同様に、九州電力の契約者が無料で登録することができます。登録の際には、検針票などに記載されている「お客さま番号」が必要となります。

また、電気料金の支払いが口座振替になっている人は、登録のために引き落とし口座の下4桁番号も必要となります。そのため、キレイライフプラスの会員登録は、これらを事前に準備してから行うようにしましょう。

キレイライフプラスでできること

前述のように、キレイライフプラスではさまざまなことを確認できます。以下に、キレイライフプラスで提供されているサービスについて述べていきます。

電気料金や消費電力量の確認

キレイライフプラスでは、過去2年分までの電気料金や使用電力量を確認することができます。そのため、これによって消費電力量の推移を把握できるようになるため、電気使用の無駄などを発見しやすくなります。

また、自宅にスマートメーターが設置されていれば、時間ごとの消費電力や前日までにおける電気料金の概算料金を確認することができます。そのため、より効果的な節電方法を取り入れたり、家計の計画が立てやすくなったりします。

でんきエコサポートメール

キレイライフプラスでは、「でんきエコサポートメール」が利用できます。このサービスでは、事前にメールアドレスと通知を受け取る使用電力量の設定を行うことで、設定値を超えた翌日にメールでお知らせを受け取ることができます。

このようなサービスを利用すると、知らないうちに電気を使いすぎて想定以上の請求が来ることを防ぐことができます。また、目標電気料金に合わせた節電を行うことができるようになるため、家計の乱れを抑えることができます。

最適な料金プランの提示

通常、自分に最適なプランで契約するためには、消費電力量を把握したりさまざまな料金プランと見比べたりする必要があります。キレイライフプラスを利用すると、このような手間をかけなくても最適なプランがわかるようになります。

というのも、キレイライフプラスに登録すると、過去12ヶ月の電力使用量実績をもとに、契約者に最適な料金プランをメールでお知らせしてくれるようになるのです。

そして、このような通知は毎年2月に自動配信されます。そのため、キレイライフプラスに登録しておくと、忙しくて料金プランの見直しなどができない人でも適切なプランで契約できるようになります。

省エネランキングの確認

九州電力は、新電力会社に比べて顧客の数が多いです。そのため、九州電力はこのような多くの顧客情報を活かして、キレイライフプラス上で「省エネランキング」を発表しています。

省エネランキングでは、家族構成や電力の使用形態などが似た世帯と自世帯の消費電力量をランキング形式で比べることができます。そのため、キレイライフプラスを利用すると、世帯における節電の余地を把握できるだけではなく、効果的な省エネをゲーム感覚で行えるようになるため、電気代の節約につながりやすくなります。

このように、キレイライフプラスでは電気代節約に役立つさまざまな情報が確認できます。そのため、これまでに述べたようなコツを踏まえて、キレイライフプラスを上手に利用しましょう。そうすることによって、効果的に節電を行って家計の負担を減らすことができます。

九州電力の便利なサービス:九電あんしんサポート

また、九電あんしんサポートも存在します。九電あんしんサポートは、九州電力と契約している人が利用できるオプションサービスです。このサービスでは、毎月の電気料金の他に月額料金や利用料などを支払うことによって、暮らしのさまざまな困り事を解決できるようになります。

なお、九電あんしんサポートの料金はクレジットカード払いとなります。また、九州電力と契約していても、離島などの一部地域に住んでいる人はサービスを利用できない場合があるため、注意が必要です。

九電あんしんサポートでできること

九電あんしんサポートでは、暮らしに役立つさまざまなサービスを利用することができます。以下に、具体的なサービス内容について述べていきます。

親孝行サポート

現代の日本では、やむを得ない事情で高齢の親と離れて暮らすことが少なくありません。また、遠距離だったり多忙であったりすることによって、親と頻繁に連絡が取れないことも多いです。このような人は、九電あんしんサポートの「親孝行サポート」の利用をおすすめします。

親孝行サポートは、電気料金に一定の月額料金を上乗せすることによって、高齢親族の健康状況などを電話や訪問などで定期的に確認してくれるサービスです。

また、急に連絡がとれなくなったときには、出動料金を支払うことによって専門スタッフが在宅状況を直接確認してくれます。このサービスは24時間年中無休で利用できるため、利用登録をしておくともしものときに安心です。

それぞれの月額料金は、定期訪問サービスが2200~3000円、定期電話サービスが900~1100円、駆けつけ訪問サービスが300円となっており、専門業者に直接依頼するよりも割安な料金設定となっています。そのため、離れて暮らす高齢親族がいる人は、このサービスの利用を検討してみることをおすすめします。

生活トラブルサポート

九電あんしんサポートでは、暮らしのトラブル対応サービスも提供しています。「生活トラブルサポート」は、月額300円支払うことによって、鍵の紛失や水回り、ガラスのトラブルなどを専門業者が解決してくれるようになるサービスです。また、これらのトラブルには、1回60分まで何度でも対応してくれます。

さらに、このような生活における困り事の際の窓口を1本にできるため、その都度連絡先を調べる必要がなくなります。そのため、自分で生活トラブルを解消することが困難な子育て世帯や高齢世帯は、このサービスの利用をおすすめします。。

くらしサポート

九電あんしんサポートの「くらしサポート」では、子供の世話や家事手伝いなどをシルバー人材センターのスタッフに依頼することができます。このサービスは、事前契約や月額料金なしで利用することができます。そのため、生活の困り事が発生したときにその都度依頼ができます。

このように、九電あんしんサポートを利用すると、さまざまな暮らしのトラブルに対応できるようになります。また、これらのサービスは、セットで利用することによって追加サービス1つにつき100円の割引が受けられます。

そのため、共働きや子育てによって忙しい世帯は、これらのサービスをセットで利用することをおすすめします。そうすることによって、割安な利用料金でもしもの時においても、安心した生活を送ることができるようになります。

九州電力のポイントサービス:Qピコ

こうしたサービスに加えて、九州電力は電力自由化を機に「Qピコ」というポイント制度を導入しました。これは、九州電力を利用している人が利用できるポイントサービスです。

また、Qピコは九州電力との契約があれば自動的に貯まるため、このサービスを利用するために新たな手続きをする必要がありません。そのため、忙しい人や登録作業などが面倒な人でも得をしやすいポイント制度といえます。

Qピコの貯め方

九州電力と契約がある人は、毎月1ピコが進呈されます。また、毎月の使用電力量100kWhにつき1ピコがもらえます。さらに、九州電力との契約を継続することによって、契約年数×10ピコが毎年プレゼントされます。

また、九州電力は、前述のとおり「キレイライフプラス」というウェブサイトの運営を開始しました。これは、九州電力を利用している人が無料で登録でき、電気料金や消費電力量などの確認を行えるサイトです。

そして、キレイライフプラスの会員登録を行うと、初回に10ピコがプレゼントされます。さらに、キレイライフプラスで検針票を確認できるように登録すると、毎月1ピコが貯まるようになります。

このように、Qピコは、キレイライフプラスを利用することによって貯まりやすくなります。そのため、ポイントを少しでも多く貯めたい人は、キレイライフプラスへの登録をおすすめします。

Qピコの使い方

一般的なポイントサービスでは、ポイントを利用するとその分のポイントが失われます。これに対して、Qピコはポイントを利用してもポイントが減ることはありません。そのため、九州電力との契約を継続する限り、Qピコはどんどん増えていきます。

そして、このようにしてポイントを貯めると、旅行券や九州の特産品などが当たるようになります。また、抽選は貯まったポイント数に応じて行われるため、所有ポイント数が多いほど良い品が当たるようになります。

さらに、このような抽選は、利用者がわざわざ応募しなくても自動で行われます。そのため、貯まったポイントを管理する手間がないため、忙しい人でもQピコで得することができます。

Qピコ利用にあたっての注意点

前述のとおり、九州電力を利用している人は毎月Qピコが貯まっていきます。ただ、このようなポイントは、契約ごとに積み立てられるようになっています。そのため、九州電力と複数の契約がある人は、それぞれの契約にポイントが付与されていき、合算することができません。

また、キレイライフプラスを利用していない場合、引越などによって一旦九州電力との契約が解約となると、それまでに貯めたポイントが消滅します。そのため、引越の際には、キレイライフプラス上でQピコの引越し手続きを忘れず行うようにしましょう。

このように、九州電力の新しいポイント制度である「Qピコ」は、忙しかったり面倒だったりしてポイント管理ができない人でも得することができるサービスです。

そのため、九州電力を利用している人は、まずキレイライフプラスに登録して貯まるポイント数を増やしましょう。このようにして最初の手間を惜しまないことで、このポイントサービスをよりお得に利用できるようになります。