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2016年の電力自由化によって、消費者が自由に電力会社を選べるようになりました。新規に参入した電力会社は、さまざまな価格やサービスの料金プランを提供しているため、消費者の選択肢が大きく増えることになりました。

ただ、新電力会社を選ぶことにはリスクが伴います。というのも、過去に格安の電気料金プランを提供していた新電力会社が、電力供給能力が低いことによって倒産したというケースがあるためです。そのため、電力自由化によって電力会社の選択肢が増えても、大手である地域電力会社との契約を継続する人は多いです。

そこで、ここでは地域電力会社の1つである北海道電力との契約を継続しながら電気代を節約するコツやサービス、ポイントについて述べていきます。

北海道電力における電気料金の算出方法

電気料金は、「基本料金+電力量料金(使用した分の電気料金)」で算出されます。このうち、基本料金は電気の契約容量によって異なります。

例えば、北海道電力における通常プランである「従量電灯プラン」では、自宅に流すことができる電流(A)の上限を決めます。そして、この上限が多いほど基本料金が高くなります。

また、消費電力が多い世帯向けのプランである「eタイム3」では、一度に使用できる電力(kVA)の上限によって基本料金が変わります。

このように、北海道電力の基本料金を決める容量の基準はプランによって異なります。そのため、料金プランの基本料金を比べる際には注意が必要です。

消費電力が多い世帯や昼間の在宅時間が短い世帯向けの料金プラン

eタイム3には、「通常プラン」「Sプラン」「Mプラン」の3つがあります。このうち、SプランとMプランには、それぞれ1000円や500円の月額割引があります。

また、これら2つのプランにおける22~8時までの電力量料金は14.37円であり、従量電灯プランより9.17~19円安い設定となっています。そのため、eタイム3は夜間の消費電力が多い世帯にお得な料金プランです。

ただ、これらプランの10kVAまでにおける基本料金は、3175.2円となっています。これに対して、従量電灯プランの基本料金は、20Aで669.6円、30Aで1004.4円、40Aで1339.2円、50Aで1674円、60Aで2008.8円となっています。

このように、eタイム3の基本料金は、従量電灯プランに比べて割高となっています。そのため、少なくとも従量電灯40A以下の契約容量で足りている人は、現状の契約を維持した方がお得であるといえます。

一方で、前述のように、eタイムSプランには1000円の月額割引があります。そのため、日中に家に人がいることが少なく、現在の料金プランが従量電灯50~60Aである人は、eタイムSプランの契約をおすすめします。

オール電化世帯向けの料金プラン

蓄電器によって夜間の電気を昼間に使えるオール電化化世帯では、「ドリーム8」という料金プランが最適です。というのも、ドリーム8の夜間における電力量料金は14.13円となっており、通常プランやeタイム3よりも割安なためです。

ただ、オール電化世帯であっても場合によっては、ドリーム8で契約すると損をしてしまうことがあります。

前述のように、eタイム3の夜間料金が適用となるのは22~8時までです。これに対して、ドリーム8では夜間料金の適用が23~7時までとなっており、eタイム3より2時間短いです。また、ドリーム8における昼間の電力量料金は、従量電灯やeタイム3よりも割高となっています。

このようなことから、夜間の消費電力が多めであっても、昼間に電気を使う機会のある人は、ドリーム8で契約すると損することがあります。そのため、このような人はeタイム3プランを選択することをおすすめします。

消費電力が少ない世帯向けの料金プラン

これまでに述べたように、消費電力が多い世帯向けの料金プランは多く紹介されています。一方で、消費電力が少ない世帯が得をする料金プランは提供されていません。また、今後このようなプランが提供される可能性も低いです。

というのも、電力会社にとって、消費電力が少ない世帯は利益の出づらい顧客です。つまり、電力会社がこのような顧客を獲得するメリットは少ないということです。このようなことから、消費電力が少ない世帯は、北海道電力における通常プランである「従量電灯」が最適の料金プランといえます。

前述のように、従量電灯プランの基本料金は契約アンペアによって決まります。そして、契約アンペアが大きくなるほど基本料金は高くなります。このようなことから、消費電力が少ない世帯が電気代を節約するためには、契約アンペアを使用電力量に合わせて無駄なく適正に決めることが大切です。

また、2016年6月から北海道電力によってサイト運営が開始された「エネモール」の利用も家計の節約につながります。エネモールでは、1契約ごとに100ポイントが貯まります。そして、このように貯まったポイントは、ツルハやニトリなど提携先のポイントと交換して利用できます。

このように、地域電力会社から乗り換えをしなくても、料金プランや契約容量の見直しを行ったり、ウェブサービスを利用したりすることで、電気代自体を節約したり、ポイントを使って生活費の足しにしたりすることができます。そのため、これまでに述べたような情報を踏まえて、世帯に最適な選択を行いましょう。

北海道電力の新しい料金プラン:eタイム3

なお、北海道電は2016年4月から「3時間帯別電灯(eタイム3)」という新しい料金プランを提供しています。

3時間帯別電灯は、契約容量に応じて「eタイム3」「eタイム3:Sプラン(以下Sプラン)」「eタイム3:Mプラン(以下Mプラン)」と3つのタイプがあります。これらの基本料金は、契約するkVA(キロボルトアンペア)によって変動します。kVAとは、消費電力における単位です。

また、これら3つのプランにおける1kWhあたりの電力量料金(使用した電気の料金)は、午後(13~18時)が39.94円、朝晩(8~13時、18~22時)が30.35円、夜間(22~8時)が14.37円となっています。

これに対して、北海道電力における通常の電力量料金(1kWhあたり)は、120kWhまでが23.54円、121~280kWhが29.72円、281kWh以上が33.37円となっています。

このように、3時間帯別電灯における夜間の電力量料金は、通常に比べてかなり割安です。そのため、夜間の電力消費量が多く昼間に在宅することが少ない世帯は、3時間帯別電灯での契約で得をしやすいといえます。

3つのプランにおける違い

eタイム3の基本料金は、10kVAまでの契約で3175.2円となっています。また、契約kVAが10kVAを超えると、1kVAにつき464.4円の基本料金が加算されます。このように、eタイム3は契約kVAに制限がありません。

一方で、SプランやMプランは、契約できるkVAに限りがあります。Sプランで契約できるのは、契約容量が6kVA以下の世帯のみとなっています。また、Mプランは契約容量が7~8kVAの世帯が契約できるプランです。

また、Sプランには1契約ごとに1000円、Mプランでは500円の割引があります。これに対して、eタイム3には料金割引がありません。そのため、契約容量が8kVA以下で足りる世帯は、SプランやMプランで契約する方がお得です。

3時間帯別電灯で損をするケース

前述のように、3時間帯別電灯は夜間の電力消費量が多い世帯向けの料金プランです。ただ、このような世帯でも、現在の料金プランが北海道電力の「ドリーム8」であれば、契約の変更によって損をすることがあります。

ドリーム8の基本料金は、契約容量6kVAまでが1404円、6kVA~10kVAまでが2268円となっています。そして、10kVAを超えると1kVAにつき334.8円が基本料金に加算されます。

また、ドリーム8における7~23時までの電力量料金(1kWhあたり)は、90kWhまでが28.8円、91~210kWhが35.66円、211kWh以上が40.1円です。そして、23~7時までの電力量料金は14.13円となっています。

このように、ドリーム8の基本料金と夜間の電力量料金は、3時間帯別電灯に比べて割安になっています。そのため、蓄電器などによって電力消費が夜に集中する世帯は、ドリーム8から3時間帯別電灯に契約変更すると損をしてしまうケースが多いです。

また、北海道電力における通常プランの基本料金は、60A契約で2008.8円です。通常プランの60A契約容量は、3時間帯別電灯の6kVA契約容量に相当します。そして、前述のとおり、6kVAで契約できるSプランの基本料金は3175.2円です。

このように、3時間帯別電灯の基本料金は通常プランに比べて割高です。さらに、夜間を除く280kWhまでの電力量料金も通常プランの方が割安です。これらのことから、少なくとも月あたりの電力消費量が280kWh未満の世帯は、通常プランでの契約がおすすめです。

このように、3時間帯別電灯は電気の使い方によって電気料金が変動しやすいプランです。そのため、このプランでの契約を検討する際は、まず自宅に人がいる時間帯を正確に把握することをおすすめします。

そして、3時間帯別電灯で契約したあとは、電気料金が割安な時間に集中して家事を行いましょう。そうすることで、電気代を節約することができます。

電気代節約に役立つ北海道電力のウェブサービス

 

さて、北海道電力では、電気代をサイト上で確認できる「Web料金お知らせサービス」を提供しています。このサービスは、ホームページで利用開始登録を行うことによって利用できるようになります。

Web料金お知らせサービス登録のためには、検針票に記載されている「お客さま番号」という11桁の数字が必要です。この番号と住所や名前などを入力して利用登録をすると、ログインIDやパスワードが記載された「Web料金お知らせサービス利用開始のお知らせ」が自宅に届きます。

これらの情報を入力してログインすると、契約種別や過去24ヶ月分までの電気代、電力使用量などを確認することができます。また、メールアドレスを登録すると、電気代の請求額が確定したときにメールで通知を受け取れるようになります。

さらに、Web料金お知らせサービスに登録すると、北海道電力が運営する「エネモール」というサイトで月あたり100ポイントが貯まるようになります。このようにして獲得したポイントは、食品や日用品と交換したりツルハやニトリなどの提携先ポイントに変換したりすることができます。

このようにしてWeb料金お知らせサービスを利用すると、検針票などを保管する必要がなくなるため、整理整頓が行いやすくなります。また、電気代の推移が簡単に把握できるようになるため、節電の成果がわかりやすくなります。

電気ご使用量・料金実績照会サービス

なお、Web料金お知らせサービスと似たウェブサービスに、「電気ご使用量・料金実績照会サービス」があります。このコンテンツでは、過去の電気使用量や電気料金をグラフで確認することができます。

ただ、電気ご使用量・料金実績照会サービスは、Web料金お知らせサービスの前身にあたるサービスです。そのため、電気ご使用量・料金実績照会サービスで確認できることは、Web料金お知らせサービスでも確認することができます。

また、電気ご使用量・料金実績照会サービスの利用登録には、Web料金お知らせサービスとは別のログインIDやパスワードが必要となります。そのため、電気料金などをサイト上で確認できるようにしたい人は、電気ご使用量・料金実績照会サービスではなく、Web料金お知らせサービスの登録をおすすめします。

エネモール

エネモールとは、北海道電力が2016年6月から運営を開始したウェブサイトです。このサイトでは、電気代の節約に役立つ情報や北海道の豆知識などが掲載されています。また、これらのコラムを読むと、ポイントが貯まります。

前述のように、北海道電力と電力契約がある人は、Web料金お知らせサービスのIDとパスワードを登録することによって毎月ポイントが貯まるようになります。そして、このようにして貯まったポイントを提携先のポイントに交換して使用すると、家計の負担を減らすことができます。

このように、北海道電力のウェブサイトでは、電気代節約のためのさまざまなコンテンツを利用することができます。そのため、北海道電力と契約のある世帯は、これまでに述べたようなサイトの利用をおすすめします。

北海道電力の新しいサービス:ポイントが貯まる

前述のように、北海道電力は2016年6月から「ほくでんエネモール」というウェブサイトの運営を開始しました。このサイトに登録すると、北海道電力のポイントサービスを利用できるようになり、初回登録時に100ポイントがプレゼントされます。

エネモールの会員登録は、北海道電力との契約がなくても行うことができます。また、会員登録は無料となっています。そのため、北海道電力との契約がある人だけではなく、誰でもポイントを利用することができ。得をすることができます。

ポイントの貯め方

エネモールでは、毎月の初回ログイン時に10ポイントが貯まります。また、サイト上に、掲載されてるコラムを読むと、1記事につき10ポイント、期間限定でポイントが貯まるキャンペーンやアンケートに参加すると、50ポイントが貯まります。

さらに、北海道電力と電力契約をしている人であれば、1契約ごとに毎月20ポイント貯まります。ただ、電力契約によるポイントを取得するためには、北海道電力のウェブ料金お知らせサービスに登録する必要があります。

ウェブ料金お知らせサービスは、北海道電力のホームページから申し込むことができます。このとき、登録には「お客さま番号」が必要となります。お客さま番号は、毎月世帯に届いている検針票に記載がしてあるため、登録を考えた際は事前に確認していおきましょう。

このようにして利用登録を行うと、自宅に「ウェブ料金お知らせサービス開始のお知らせ」というはがきが届きます。そして、エネモールではがきに記載されているログインIDとパスワードを登録すると、毎月20ポイントが貯まるようになります。

このように、北海道電力と契約している人がエネモールを利用すると、毎月平均100ポイントが貯まります。また、契約をしていない場合でも、さまざまなサービスを利用すると、ポイントを増やすことができます。

そのため、北海道電力を利用している人やポイントで得をしたい人は、エネモールの会員登録をおすすめします。

ポイントの使い方

前述のようにして溜まったポイントは、食品や日用品、提携会社のポイントなどと交換することができます。特に、北海道の特産品はお得にポイント交換することができます。

例えば、ポイントで交換できるラインナップの中には、北海道名物のラーメンや昆布、珍味などがあります。これらは、交換に必要なポイントと商品の価格がほぼ同等です。つまり、1ポイント=1円水準の設定になっています。

これに対して、洗剤や掃除用品など日用品との交換では、店頭で買うよりも割高になっています。そのため、溜まったポイントを商品との交換に使う際には、北海道の特産品を選ぶと得になりやすいです。

また、溜まったポイントは提携先のポイントとも交換できます。2016年時点で交換できる提携先ポイントは、ツルハドラッグやニトリ、ラッキーなどがあります。これらの提携先ポイントは、交換に必要なポイントと同等のポイントに変換されます。例えば、1エネモールポイント=1ツルハポイントとなります。

提携先のポイントは、1ポイント=1円として使用できます。そのため、エネモールで溜まったポイントを提携先のポイントと交換すると、1エネモールポイントを1円相当で使用することができるといえます。

このように、電力自由化を機に、北海道電力はウェブサイトを新設し、その中で誰でも利用できるポイントサービスの提供を行うようになりました。このポイントを活かすことで、商品や提携会社のポイントとの交換が行え、得することができます。特に、北海道電力と契約している人はポイントが貯まりやすく、メリットの大きいサービスとなっています。

そのため、北海道に住んでいて電力会社の乗り換えを行う予定がない人は、エネモールの登録をおすすめします。そうすることで、日常的に必要な電気使用によってポイントを貯め、それを日々の生活に活かすことができるため、今までよりも得をすることができます。